台湾の澎湖島(ポンフー)は高い山もビル群もない平坦な地形なので、別名「風の島」とも呼ばれているくらい風が強い離島です。
秋冬は強風が吹き荒ぶため、毎年4月~9月頃までが観光シーズンといわれおり、10月以降は一気に季節が移り変わります。
四季というよりも夏と冬が極端に入れ替わると考えたほうがしっくりくるかもしれません。
そんな風の島では風力発電が盛んに行われており、台湾の「脱原発法」が注目された時期に、自然エネルギーの活用として日本のテレビ番組に取り上げられたこともあります。
夏にはどこまでも広がる青空に白い風車が映える景観を楽しめます。
澎湖にはこちら以外にも風力発電所が数か所ありますが、中屯風車(中屯風力園區)が正式に運転された初めての風力発電所とのこと。
風力発電機(風車)8基が澎湖で使用されている総電力量の約12%をカバーしているそうです。
将来的には海底ケーブルを使って台湾本島へ送電することも不可能ではないだろうと紹介されていました。ただこれはかなり以前から検討されていたことで2011年に住友商事が受注しているのですが…着手には至っていないような?
日本では台風に耐えうる風車を設置するには経費がかかりすぎることや理想的な場所の確保が難しいこと、昔から太陽光発電が主流なことからあまり普及していません。
都市部では目にすることのできない風車のある景色をぜひ澎湖で満喫してください
「中屯風車」の場所|アクセス
馬公市中心部から距離があるため、バイク(スクーター)やタクシー・バスを利用します。バイクで行くなら約20分、目印は中正橋と風車そのものです。
バス(公共汽車)なら、馬公公車總站から藍線「外垵」または「通樑」行きのバスに乗り「中屯」下車すぐです。
非常に分かりやすいので迷う心配はなしです( *´艸`)
住所:澎湖縣白沙鄉
風力発電機(風車)の音は?
風車は近くへ寄るとけっこうな迫力がありますが音は意外なほどに静かです。
また、体感的に風が強い日でも回るスピードは比較的ゆっくりに見えます。「こんなにゆっくりの回転で電気をたくさん生み出せるのかな?」と思ったことも。
てっきりもっと羽が見えなくなるくらいグルグル回転するのかと思っていました(笑)
澎湖の風車はドイツ製。風力が変化したときには羽の角度を調整し、速度調整ができるように作られているそうです。そうすることにより安定した電力の供給が実現しています。
風車1基で民家50軒分の電力をまかなえるといわれています。
眺めも綺麗な記念撮影スポット
風車は、風を受けやすい海に面している所に設置されるため、綺麗な海を同時に眺めることができて一石二鳥の得した気持ちになります。
写真のときはだいぶ干潮ですが海は綺麗ですよ~
同じような景色なので、実は散策しているとけっこう迷います。出口が分からなくなっても焦らないで。そのうち出られます。
澎湖の牛と遭遇したり、のどかな島の景観が特徴です。風車と小道だけと言われればそれまでですが、風車自体を見ているだけで穏やかな気持ちになりますよ。
中屯風車(中屯風力園區)まとめ
いつ行ってもほかの観光客に出会うことはありませんでした。とても静かな場所で南国気分が味わえます。
夜間に散策したこともありますが本当に真っ暗になるのでおすすめはできません。遭遇する相手がオバケならまだいいけれど人が一番怖い…。春夏の晴れた日が一番きれいな写真が撮れます。
澎湖の風力発電機は海岸沿いに設置されているので、青い海・青い空・白の風車の組み合わせが美しく、いつまでもぼんやりと眺めていたくなります。
決まった時間になると海が割れる奎壁山(クゥェイビーシャン)からは、湖西風力発電所の風車が見えます。