いよいよ旅も佳境、美保神社へと向かいます。名前も可愛らしい美保神社ですが出雲大社との繋がりが濃い神社です。ずっと訪れたいと思っていました。出雲大社の主祭神「大国主大神/おおくにぬしのおおかみ」と美保神社の御祭神「三穂津姫命/みほつひめのみこと」は夫婦、「事代主神/ことしろぬしのかみ」とは親子神という間柄です。
神様のお名前を書き連ねると、漢字とそれを補うひらがなだらけになってしまうので分かりにくいかも。簡潔にまとめると、出雲大社の神様の妻&息子さんが祀られているのが美保神社ということですね( ´∀`)
継母と子のため血のつながりはありません。想像ですが、おふたりとも鳴り物を好む音楽の神様なので、意気投合したのかなと思いました。
大国主大神はだいこくさま、息子の事代主神はえびすさまと呼ばれています。実はえびす神は2柱いらっしゃるのですがそれは次の記事にまとめます。
出雲大社と美保神社の両方へ参拝することは両参りとされ、さらに縁結びのご利益をいただけるといわれています。商売繁昌・金運・仕事運アップの神さまとしても信仰を集めています。
両社は70km離れているため、間で出雲大社の神様が発見したという逸話のある玉造温泉へ宿泊しました。
玉造温泉街からは、一畑バスでJR松江駅へ向かうのが便利です。
- 片道運賃…おとな 520円
- 所要時間…約30分
美保神社の近くに最寄り駅はないため、
- 自家用車やレンタカーを運転する
- 路線バスに乗車する
このどちらかになります。
バスは、米子鬼太郎空港ーJR境港駅ー美保関灯台ルート(ゑびすライナー)と、JR松江駅ー美保神社ルート、JR境港駅ー美保神社ルートがあります。
こちらの記事では、JR松江駅からバスで行った感想を中心にまとめました。
JR松江駅から美保神社バス停までのアクセス
一畑バスで「美保関バスターミナル」まで行き、そこから美保関コミュニティバスに乗り継ぎ、「美保神社入口」か「美保関」まで乗車します。
美保関バスターミナルは、屋内でお手洗いもあるため安心です。
木のぬくもりがあって良い雰囲気。バスが到着すると、アナウンスが流れます。観光客はおそらく私たちだけでした。
- 乗車運賃(合計)…片道950円 (750円+200円)
- 所要時間(合計)…片道 約1時間23分
JR松江駅
↓ 約43~47分
美保関バスターミナル (乗り継ぎ)
↓ 約28分
美保神社入口
時間は目安です。なかなかの移動の旅となりますが、ローカルな電車やバスに乗るのは大好きなので、全然不便には感じなかったです。
一目で分かる!公式サイトのバス時刻表
一畑バスと美保関コミュニティバスの最新の乗り継ぎ時刻表が美保関町観光公式サイトで確認できます。
※土・日・祝日は運休の時間帯もあるので●と▲印に注意
こちらでは終点の美保関バス停までになっていましたが、私たちは美保神社入口で降車しました。
車内のアナウンスは「美保神社入口、美保神社へお越しの方はこちらでお降りください」と流れ、運転手さんに聞いても「こちらですよ」とのことだったので。
美保関バス停との間の時刻表の違いは1分だけなので、どちらで降車しても良いと思います。
帰りのバス停の場所
帰りは、向かい側の美保関郵便局の前にバス停があります。
美保神社入口バス停から美保神社までは徒歩2分ほど
美保神社入口のバス停で降りて目の前にある「美保関観光案内図」
右手側に無料の駐車場があるようなので、自家用車やレンタカーで訪れたときにはこちらに駐車しましょう。私たちも次回はレンタカーを考えているので覚えておきます。
美保関灯台へは2kmの距離があり、時間的にも徒歩では難しそうだったので今回は諦めました。
試験的にですが、美保神社ー美保関灯台間の無料シャトルバスも運行しているそうなので、美保関町観光公式サイトをご確認ください。
美保神社へはバスを降りてからまっすぐ進み、つきあたりの左手側すぐなので迷うこともなく分かりやすかったです。
住所|島根県松江市美保関町美保関608
無料休憩所|関の五本松
美保神社手前には無料休憩所があります。コインロッカーが設置されているので、荷物が多い場合はこちらへ。私たちはJR松江駅のコインロッカーへ預けてから来ました。
モニターでは美保関の映像とともに民謡が流れており、自動販売機、テーブル・イスがあるので休憩にぴったりです。ちょっと暑い(冬は寒い?)ですが。
蚊にさされたので、夏季は虫よけ対策が必要です。
ちょうちょがお花に止まっていたので記念に撮影しました。無料休憩所の中に歴史を感じるものが展示されていました。
初代関の五本松
昔、美保関の港に近い山の上に、5本の松の木が並んで生えていて、港に出入りしたり隠岐へ通ったりする船頭や漁師たちの帰路の目印となっていました。
しかし「大名行列の邪魔になる」として1本が切られてしまったそうです。
切られたことに対する抗議と、残り4本はなんとしてでも残したいという地元の人たちの想いが民謡「関の五本松」を生んだといわれています。
芸者さんが唄っているレコードを動画で聴きました。
1943年に国の天然記念物に指定されましたが、台風の被害で次々と倒れ1971年に解除となり、最後の1本も2000年に危険防止のために伐採されてしまいました。
現在は、五本松公園内にも原木の一部と切り株が記念モニュメントとして展示されています。
美保関売店 なかうら
どじょう掬いまんじゅうなど松江のお土産品を販売している広めの売店がありました。いか焼き、干物、うどん・そばといった軽食もできます。
美保関のいか焼き(やきいか)は美味しいと聞いていたので、のぞいてみたらこちらの売店では800円でした。この価格はちょっと高いかな?と思って退散。
もう少し先を行くと、やきいかを扱う屋台やお店が並んでいたようです。全然気づかなかった!新鮮なイカを干さずに生から焼くので、特別美味しいのだそう。ぜひ試してみてください。
以前、イカなど海鮮が有名な台湾の離島で生活していたのでふと思い出しました。新鮮なイカは甘みや食感が大阪のスーパーのものとは別物なんですよね~( *´艸`)
ちょっとよりみち|美保関郵便局
帰り、10分ほど時間があったので、郵便局にも入ってみました。ご当地フォルムカードを買いたいな~とぼんやり考えていたんです。
パッと見て気に入ったこちらの3枚を購入しました。
窓口のお兄さんに「よろしければ旅行中にお使いください」と、ふつうのティッシュとウェットティッシュを頂きました。
郵便局には、美保関のスタンプもあって自由に押せるので、寄ってみるのも楽しいですよ~。収集されている方は、風景印も要チェックです!
美保関コミュニティバスはあたたかい町民バスだった
旅館やスーパー銭湯の送迎に使われるようなマイクロバスです。途中、鳥取県の境港行きバスとの連携もしています。
あまり利用される方はいないようで、帰りは乗り継ぎの美保関バスターミナルまで私たちふたりだけでした。
運転手さんが「そこの階段を上っていくと美保関灯台までハイキングコースになっていますよ、5月上旬はツツジが満開でとても綺麗なんですよ(関の五本松公園のこと)」など、時おり教えてくれたり、とても楽しいバス旅でした。
美保関バージョンの夫婦岩、男女岩(みょうといわ)もバスから見ることができましたが、あっという間でした。あとで調べてみると、その形から子宝に恵まれるとの俗信が生まれ、縁結びの名所になっているそうです。
…だから男女岩なのか!という感想です(笑) 大人の皆様は話しのネタにいかがでしょうか。
中学生のスクールバスも兼ねているとのことで、帰りの時間はたくさんの学生さんたちが美保関バスターミナルでコミュニティバスを待っていました。美保関町では大切な交通の足となっているんですね。
松江?美保関?ランチはどこで食べるか|はみ出し海鮮丼を食す
せっかくなので美保関あたりで食べたいと思っていましたが、今回は空腹だったのとバスの出発時刻の関係で、JR松江駅で食べることになりました。
美保関では、まつやさんという民宿もやっているお食事処の評判がとても良いです。
気になって調べたものの、美保神社からだと車で15分、徒歩だと1時間45分くらいかかるので、車がないと無理。バスに乗車中、前を通ったので時間があれば可能かもしれませんが…。
というわけで、次回はレンタカーを借りて行ってみたいな~と思っています。
カニが山盛りの定食がとても美味しそう!山陰って感じ。
美保神社から近いところだと、かもめ亭さんが気になります!
海鮮丼1000円、おさかなフライ定食800円など、価格もお手頃。
こちらは、11:00~14:00 (月曜日が定休日)のランチのみ営業。
美保関の海鮮グルメはまた次回のお楽しみにして…
今回いただいたランチは、JR松江駅 シャミネ松江店にある「はなの舞」という居酒屋チェーン店の海鮮丼です。
正直なところ、「居酒屋チェーン店だしそんなに大したことはないだろう…仕方ないか」という気持ちで注文したら、思っていたよりすごいのが運ばれてきました!
はみ出し海鮮丼 1,490円
境港の漁港直送のおさかな入りの海鮮丼です。ごはんは酢めしではなく、少しさましたと思われる白ごはん。しじみのお味噌汁が付いています。
盛り付けがとても綺麗です。タコは好きではないので、かわりに鯛?がたくさん盛られていてラッキーでした。ごはん大盛りにしてもらい、余裕で平らげてしまった。
居酒屋のお昼の定食メニューってお得で美味しいんですね!ごはん・みそ汁のおかわり自由なところも◎
夫はなぜか日替わり定食の鶏もも肉の照り焼きを食べていました。家でも作ってあげられるメニューを食べなくても…wと思った。
しかもこの後に行こうとしていた美保神社の事代主神は鶏が嫌いと言われていたりします。まぁ自由ですけどね!
お客さんは地元のサラリーマンが多かったですが、ランチの時間帯は女性ひとりでも気楽に入れる雰囲気のお店でした。
観光ではあまり行かないかもしれませんが、クーポンを出している方もけっこういたので興味があれば確認してみてください
地図・基本情報
はなの舞 シャミネ松江店
住所:島根県松江市朝日町字伊勢宮472-2
ごちそう広場味彩502号
電話:0852-60-2282
営業時間:11:00~0:00
なんだか色々と島根県(特に松江)が大好きになりました。やっぱり食い気かな?(笑)
あと、島根の方たちはとても親切な印象を受けました。お肌もきれい。旅行先に選んだ観光客としても、何回も訪れたい場所です。