台湾のお土産で有名な食品のひとつ、カラスミ。台湾中国語で、烏魚子(ウーユーズ/台湾語 オーヒージー)といいます。
カラスミはボラ等の魚の卵巣を塩漬けにし、塩抜き後に天日干しで乾燥させた、いわゆる珍味です。チーズを燻したような風味でとても濃厚!
カラスミといえば、日本では高級品というイメージがありますね。
台北なら迪化街で買う方が多いと思いますが高雄のほうが安くて質も良いというのはよく耳にします。
ネット上ではもちろん、書籍でもカラスミなら高雄のここへ!という店舗紹介を見かけたり。空港でも販売していますが、それはさすがに高価でびっくりします…。
夜市で買うことに抵抗がなく、自分や家族用のお土産として、旅行中のホテルの部屋でもつまみたい方へおすすめなのが六合夜市のカラスミです。
この記事では、私が高雄観光をするときに必ず訪れる六合夜市の屋台グルメを中心に紹介します
焼いたカラスミをひとくちから試せる!
夜市で、焼いてあるカラスミが食べられるのは珍しい!ほかではまだ出会ったことがありません。私の周りでも、美味しいという声多数なんですよ〜!
カラスミ自体を食べたことがないのに、大きいものを買うのは気がすすまないですが、こちらでは味見も兼ねてひとくちサイズ50元から試せるのが良いと思います。
高雄在住の台湾人の友人もたまに買っているそうです。部屋にキッチンがないと調理できないので、調理済みなのがいいんですね。
私はそんなにみっちりとした観光はしません。博客來で買ったものをセブンイレブンで受け取り、マッサージ店、六合夜市へ行き、海鮮粥を食べてカラスミを買って帰るのが、高雄へ出かけたときの定番となっています。
たまに百貨店や夢時代へ行き、雑貨を見たり、有名なタピオカミルクティーを飲んだりしてゆっくり楽しみます。
六合夜市への行き方
最寄り駅は、高雄MRT(地下鉄)「美麗島」 駅です。
ステンドグラスが幻想的な「光之穹頂(The Dome of Light)」が有名。世界で最も美しい駅2位に選ばれたこともあるので、高雄が初めてならここへもぜひ!
こちらの前を通り、11番出口 (ただし階段がキツイ…)を出てすぐ左前方が夜市のはじまり!
ほんの少し歩きますが、1番出口にはエスカレーターがあるのでそこから出るのがおすすめです。
高雄駅周辺からでも、徒歩15分(約950m)ほどで行けます。
六合夜市は、こじんまりとした夜市です。全長約380mなので、屋台を見ながら歩いても、ほどよい距離で疲れにくいのが良いところ。
私も時間を測ったことはないものの、往復15分以内でさーっと歩いている感じです。
道幅も広めで歩きやすいです。週末などは、まぁまぁ混みあっていますが昔ほどの賑やかさはなくなった印象。
今の六合夜市は「地元の人は行かない」「外国人観光客向け」といわれていますが、初めての人にとってはその分気軽に行きやすいのではないかな~と思います。
私も、何回行ってもけっこう楽しんでいます( ^ω^ )
蔡家烏魚子|六合夜市のからすみ店
私の人生初のカラスミ体験はこちらのもの!そこからすっかりハマってしまいました。
今は大好物なのですが、元々は全く馴染みがない食品でした。
一番食べていそうだった酒豪の母wに聞いても「興味ないわ」と言い、夫の母も「塩辛くて食べられない」とのことだったので、あんまり美味しくないのかな~?とずっと思っていました。
食べてみると、チーズ+ウニのような風味でめちゃめちゃ美味しいではないですか!そして今では、お土産リクエスト品になりました。
こちらのお店の前で、高雄観光ツアーで来たという日本人のおっちゃんに話しかけられ、「あれカラスミ?日本のカラスミは塩辛すぎてダメなんだよなぁ~」と同じことを言っていたので…
台湾のカラスミは、塩分濃度を抑えて、とても食べやすく作っているのかもと感じました。しょっぱいのは大好きなので、いつか日本の高級カラスミも食べてみたいです。
調理済み(焼いてあるもの)カラスミの価格
- 一口サイズ … 50元 (約190円)
- パック入り(小)… 250元 (約940円)
- パック入り(大)… 400元 (約1500円)
大根とニンニクの芽が一緒に付いてきます(正直鮮度は良くないけれどw)
お店の人に聞いてみたところ、こちらのカラスミの賞味期限は、買ってから約1週間とのこと。
ほかに、調理済みの一口ずつ真空パックのものもありましたが、600元とけっこう高かったです。
初めから自分たちが食べる用のカラスミ目当てなら、賞味期限1週間のパック入りが断然お得ですよ!
ちなみに、色が濃いものが私は美味しいと感じました。濃いといっても、黒っぽいものはなく、濃いオレンジ色くらいのものなのでご安心を。
お店の場所は、 美麗島駅方面からだと一番端まで歩いて右手側です。
真空パックされたカラスミの賞味期限
こちらのお店には、自分で切ればすぐ食べられる、加熱後に真空パックされたものも販売されています。自分用に買ってみました。
スライスしてこのまま食べたり、お茶漬けの具にしたり、パスタやチャーハンなど調理に使ってもOK!
塩分濃度が高い保存食なので、真空パックのものだとかなり長持ちします。
冷凍しておくと、約1年間は問題ないと思います。台湾人の友達ママは「冷蔵庫で1年でもOKよ~」というノリでした(笑)
とはいえ、早めに食べたほうが美味しいでしょうね。不安ならお早めに…。
開封・下処理後は、1週間ほどで食べきるようにします。
また、箱やパッケージには冷蔵と記載されていても、そのまま販売されていることが多いです。
私は気になりませんが、もし「直前まで冷蔵保存していたもの」にこだわるなら、そのような店舗や空港での購入がベストかと思います。
カラスミの下処理・美味しい食べ方
真空パックのカラスミ(未調理)は、下処理の必要があります。
ほとんどのものはパッケージに日本語で記載されていますし、お店によっては説明用紙も入れてくれるので、その通り行えば大丈夫!
以前、購入したときは、日本酒(または水)に浸し、薄皮がういてきたらむき、クッキングペーパーで水けを拭いたあと、フライパンで表面が白っぽくなるくらい軽く焼きました。中まで火を通すと美味しくなくなるので、軽くがポイント。
試したことはありませんが、焼かずにそのまま食べるのがトロッとしていて美味しい!という人もいるようです。
かたまりのまま、一気に食べきることはできないので、適度に薄くスライスします。
焼いてある、調理済みのものを買えば、手間いらずです。
おつまみとして食べる場合、大根やネギなどと一緒に食べるのがおすすめです。日本の自宅へ持ち帰り、切った大根と一緒に食べました。
翌日に人と会う予定がなければ、ニンニクの芽や少量の生ニンニクと食べても美味しいと思います。
荘記海産粥|絶対に食べるシーフード雑炊
カラスミ屋さんのおとなりの屋台も美味しいと人気です。
価格は120元(約450円)となかなかしますが、いつも絶対に食べたくなるのがこちらの海産粥。
台湾でお粥というと、このような雑炊・スープかけごはんに近いものが多いです。
写真の通り、エビ・カニ脚・牡蠣・はまぐりなど、海鮮が超具だくさん
あっさり風味ながら海鮮のだしも出ているので、最後まで軽く飲み干せます。 量は少なめなので、ほかの台湾グルメも食べ歩きできます。
きっと私は、このパンパンに太り、ぷりっとした食感のカニ脚に惹かれて、ついこちらのお店へ訪れてしまうのでしょう…。甘美な食感が至福の時間を与えてくれます(笑)
カニ脚メインの炒め物や、牡蠣の炒め物もあります。
少し想像していた風味と違い、台湾風の味付けだったので、今度はエビ炒めを注文しようと思っています。
地図
六合夜市で食べ歩き①|大腸包小腸
dà cháng bāo xiǎo cháng
大腸包小腸 (ダーチャン バオ シャオチャン)
初めて「大腸包小腸」という名前を台湾の屋台で目にしたとき、グロテスクな食べものなのかと思ったら、全然そんなことはありませんでした。
もっちり食感のもち米のソーセージ(腸詰め)に、甘い台湾ソーセージ(香腸)をはさんだ台湾風ライスドッグ。けっこう食べごたえがあります。
お腹いっぱいなら、甘いソーセージの部分「香腸 xiāng cháng」のみ買えます。
注文すると、さらにしっかりと火を通してから渡してくれるので熱々です。
また別の日に行ったときは、同じおばちゃんがソーセージではなく、エビを焼いていました。
老舗の屋台以外は担当制なのか、自由に変更できるのか分かりませんが、次回は何のお店をしているかちょっと気になっています。
六合夜市で食べ歩き②| 台湾風イカ焼き
高雄でとれたものかはわからないですが、まぁまぁ美味しかったです。
日本ならそのまま渡されますが、台湾では食べやすいように一口大に切って袋へ入れてくれるので食べ歩きしやすい!
日本の夜店で買う、甘辛いソースたっぷりのイカ焼きにそのままかぶりつくのも何とも言えない美味しさですけどね( ◠‿◠ )
六合夜市で食べ歩き③| タイのおやつ?バナナクレープ
私が2018年で一番ハマった夜市の屋台でのおやつです。台湾のダンピンに似たクレープです。奥の椅子で座って食べることができました。
甘いものが苦手なのに、これにハマってしまい、旅行中は毎日食べていたくらい美味しかった!私はマシュマロトッピングにしていましたが、ほかにも数種類のトッピングがあり、好みのものを選べます。
あと今のところ、夜市でお腹を壊した経験はまだありません〜。澎湖島で暮らしていたときに、ストレスで壊したことはありますが…。
六合夜市で使える雑貨を探す|便利系ポーチが安い
夜市のお店は、次の日にはお店自体がもうなくなっている!ということも多いので、欲しいと思ったときは迷わず買いどきです。
前回は、100元からポーチや手づくり系の小物を売っているお店を発見。日本人女性の人だかりができていました(私もそのうちのひとりw)
この円形の筒状になっているポーチがとても使いやすく、100元だったしあと数個買っておけば良かったな~と思っています。
カゴバッグの中身整理に使おうと思って買ったもの。黒色を選ぶと、無印良品に見えるかなと思って買いました( *´艸`) こちらも100元。
あと、3年前に六合夜市で買ってまた欲しいと思っているものの見つからないのが、こちらの台湾製のエコボトル。
熱湯OK・茶こし付き・口が大きく底も外せて洗いやすいので、かなり重宝します。
ただ、台湾の通販でも、もうほとんど見かけないので、日本で買ったほうが確実で手っ取り早いかもしれないですね~。
新しい台湾本を読む
最近知って買おうと思っていた「台湾ぐるぐる。」がKindleアンリミテッド読み放題の対象になっていた!さっそくAmazonタブレットへ入れて、ちょこちょこ読んでいます。
著者は女性のイラストレーターさんおふたりなのですが、澎湖(ポンフー)へも旅行していてびっくり。
「今さらだけど合界行ったことないわw」と感心しながら読みました。
ガイドブックとしてというより、旅行記として読むと楽しいです。文字ぎっしり&イラストてんこ盛りで読み応えがあってとても面白い ♪ 台湾好きの方におすすめです。
1冊で月額料(初めてなら30日間無料)のモト取れちゃうけど、どんなシステムなんだろうと不思議に思います。作者さんへの印税とか…。
読者側からすると、色々読めてとてもありがたいサービスなのは確か。マニアックな雑誌が多いので、楽しみながら読んでいます。
※月額980円、初回30日間無料体験あります