台湾・澎湖島(ポンフー) PR

澎湖(ポンフー)の台風と台湾国内線の遅延・欠航への備え

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夏季と冬季の澎湖(ポンフー)なら、夏季のほうが断然!観光には適しています。冬は寒くてダウンが必要ですし、潮風ですぐベタベタになるくらい風が強いです。

しかし、どこへ行くにしても夏の旅行で気がかりなのは台風ですね…。
日本の台風も年々狂暴化しているように感じますが、台湾の台風は直撃しやすく強烈です。

ひどい時には、木は倒れ、看板が吹き飛び、窓ガラスは割れ、ポストが曲がったり(!)、断水、水が茶色く濁ることもあります。

澎湖旅行中に、台風の影響をなるべく避けるためにはどうしたら良いか、自分の経験もふまえてまとめてみました。

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澎湖の台風は玉山(ユイシャン)がパワーダウンさせる?

幸いなことに澎湖で生活中、台風で大変な目にあうということは、生活面ではほとんどなかったです。新築で借りていた部屋が最上階で、少々欠陥住宅気味だったので、雨漏りがしたくらいです。

澎湖のカフェ藍21咖啡輕食(Blue21)のご主人が「玉山(ユイシャン)があるから澎湖にくる台風は大丈夫!」と言っていました。

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玉山(ユイシャン)は、台湾本島のほぼ中央部に位置する標高3,952mの高い山のことです。この玉山が強烈な台風パワーを抑える役目をしているとか。

澎湖にも年に数回は台風がやってきますが、それほど大きいとは感じたことはありません。大阪に来る通常の台風と同じくらい?停電や断水もなかったです。

澎湖には、標高が高い山も川もないため土砂災害も起きません。

そのようなわけで、台湾の台風ニュースを見ていると「台湾本島の台風マジやばい…」といつも驚いていました。

澎湖での台風前の備え

まず、食べ物の確保です。家にはキッチンも電子レンジもなかったので、ふだんは毎日ほぼ外食。買ってきて食べることも多かったので、中食ともいうかな?

炊飯器で炊き込みご飯を作り、おかずはレトルトのお味噌汁という日もありました。

台湾での台風のときの定番、カップラーメンを色々買いました。ほかには調理をしなくても食べられる「トマト」「ヤングコーン」といった野菜。サーモスのスープジャーを使うと、温野菜が作れます。あと、おかゆも作れますね。

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台風が接近すると皆、カップラーメン、パン、お菓子、飲み物などを買い込むため、前々日あたりからスーパーのレジには長蛇の列ができます。

澎湖は離島なので、台風前後はコンビニのお弁当・おにぎりといったものは売り切れます。数日なら、カップラーメン・野菜・パンなどがあれば十分乗り切れました。

台風が過ぎてしまえば、ほとんどの食堂は営業再開しますしね。

水は、水の自動販売機(水が直接出てくる)へ買いにいって10Lくらい確保し、ほかに2Lのペットボトル飲料を数本常備していました。

台風前の澎湖の光景

澎湖の台風前、港にたくさんの船が固定されている風景です。

街はふだんと変わりないですが、やはり海を眺めると台風が近づいていることを感じます。

波が高くなると、離島観光ツアーはキャンセルになります。催行しても、七美島まで行けなくて望安島までに短縮されたり、事前に「海が荒れているからやめておいたほうが良いよ〜」と親切に教えてくれることもあります。

日本への帰国便には余裕を持とう

生活面では、それほど危機感は持っていなかったのですが、困ることは、台風のときの澎湖は離島であるがゆえ、航空機が飛ばないことで台湾本島にも行けなくなることです。

一度、帰国のタイミングと台風の翌日が重なってしまい、4時間以上遅延しました。このときは、台北で宿泊する予定だったので大丈夫でしたが。

別のある日、大雨による天候不良で航空機が飛ばず、やはり遅延し、その日のうちに国際線で帰国するつもりだったのが1時間くらい間に合わず、手数料を支払って変更するはめに…。

また、台風がすぎた後は、澎湖空港がすごいことになります。

2017年の台風時は、候補(待機者・キャンセル待ち)500人、調整後乗れたのは200人(午前中)という状態でした。

夏季の観光客は多いので、運が悪いと「いつ乗れるのか?」と不安になってしまいます。実はこのとき、台湾の友達がタイミング悪く1週間くらい澎湖に足止めを食らいました。

これが澎湖旅行のタイミングの難しいところかも…。かといって、台風の影響があるときに飛ぶほうが怖いです。

澎湖の過去の航空事故

澎湖では2014年7月23日19時、台風10号による天候不良の影響を受けた「トランスアジア航空222便」が澎湖馬公空港にて着陸を失敗し、復行を試みたものの、上昇体制に移ることができず、湖西郷に墜落する事故が起きました。この事故により、50名近くの方が亡くなりました。

日本のニュースでも報じられたくらい大きな事故です。翌年も台北で事故を起こすことになったトランスアジア航空ですが、2016年に経営破綻しているので今はありません。台湾において、きっと二度とこういう事故は起きないはずと信じたいです。

また、澎湖諸島の海域は、一部では台湾の「魔の海域」と囁かれ、海難事故だけではなく、なぜか航空事故も度々発生しています。

一番大きなものでは、2002年のチャイナエアライン611便空中分解事故。これは機体の不十分な修理ミスのためだったといわれています。

その31年前には、中華航空825便爆破事件(原因不明の空中爆発)という日本人3名を含む死者が出る事故が澎湖諸島近海で発生しています。

ただ、澎湖に直接関係する路線ではなく、チャイナエアラインも近年は大きな事故は発生していないので、特別な心配はしなくても良いと思います。澎湖人の友達も「気にしていたらどこにも行けないよ」と言っていました。

澎湖と台風まとめ

澎湖では、長時間台風の影響が続くことは少ないですが、台風時にはなるべく外出は避け、海には近づかないようにしましょう。

また、台湾国内線が遅延・欠航しても、国際線は通常通りということもあるので、台湾本島で1~2泊するくらいの最低限の余裕を持ったスケジュールで旅行計画をたてるのが良いと思います。

台風や天候不良の事情もあって、台湾国内線の航空チケットは時間変更やキャンセルがしやすくなっているのだろうと考えられます。

私なら絶対にお得と謳っていてもキャンセルのできない航空券は予約しません。各航空会社の公式サイトから直接予約するのは、そういう意味もあります。

澎湖の現地ツアーも、ネット申し込みだとキャンセルできない場合があるので、到着後直接行います。

事前にすべて済ませておくと安心できるというのはあるかもしれませんが、経験上では前日に予約しても十分間に合うことがほとんどです。

もちろん、どちらのリスクを取るかは自由なので、性格に合うほうを選択してくださいね〜!澎湖以外なら、私も現地ツアーの予約を日本でしておく場合はあります。ただし、その場合は日本人観光客向け限定で。

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