紅蟳粥は初めての澎湖(ポンフー)旅行をする前、消しゴムはんこ作家ayacoさんの 台湾のたびしおり (Amazon商品ページ) で紹介されていたのを見て「どうしても食べたい!」と真っ先に食べに行った雑炊です。
お店の名物料理で、蟹味噌のコクがある中華風のお粥です。カニが殻ごと入っており、身も詰まっているので最後のお楽しみに
写真のサイズは中、3〜4人で分け合ってちょうど良いくらいの量です。見た目よりも濃厚さはなく、とてもあっさりとしているのでどんどんいけちゃう味。
また、澎湖のカニといえば秋に出回る三點蟹が有名です!
私は、コアラ蟹と勝手に呼んでいましたw とてもコアラに似ていますよね?
長進餐廳は日本人旅行者の間でもけっこう知られているので、お店の人も日本語が少し話せます。
澎湖の海鮮レストランは、シーズン中は予約がないと入れず断られるお店も多いですが、こちらは席数の多いお店なのでとても入りやすいです。
価格は少々高めですが、メニュー表があり金額が明確なので安心して注文ができます。ぼったくりのお店でないことは保証します
「台湾はぼったくられないから安心」と言っている方もいますが、残念ながら日本でもあるように世界どこでもあります。
生ウニなどの海鮮や澎湖名物料理もいただきました。
「長進餐廳」の場所|アクセス
馬公市内の中心部から近く、メインストリートの中正路から徒歩数分です。近くには、中央老街や天后宮があります。
住所:澎湖縣馬公市民族路9
営業時間:昼11:00~14:00
夜17:00~21:00
海膽 (ウニ)|夏の澎湖旅行限定の味
澎湖のウニ漁も獲って良い期間が決められています。夏季限定なので、ウニ好きの方はぜひ!
わさびが大サービスてんこ盛りなのは台湾の特色ですね(笑) お店のおばちゃんに「好多!(めっちゃ多い)」といったら笑っていました。
タイミングが良かったのか、以前漁師さんのお宅でごちそうになったことのあるウニよりも濃厚で美味しく感じました。
よくすすめられるウニの卵炒めは、どこのお店でもほとんどウニっぽさを感じられず、それほど美味しくないなぁと思います。風味が薄いです。好みの問題ですね。
澎湖といえばイカ!|イカのお刺身は…
意外に生のイカを食べられるお店は少ないように思います。
イカの生のお刺身を個人的に好きではないので何とも言えませんが、こちらは日本のスーパーのイカ刺身とほとんど同じ食感だったので…。
もしイカのお刺身系を食べたいなら、7割ほど火が通っている水晶小管が美味しいです。
究極の新鮮なイカ刺身を食べるなら、頑張って自分で釣るとか…?
実は澎湖のイカ釣りはなかなか引っかからず、かなり難しいので有名です。
金瓜炒米粉|澎湖のかぼちゃビーフン
澎湖のかぼちゃと炒めたビーフンです。
友達が「かぼちゃが練り込まれたビーフンが出てくるのかと思った!」と言っていました(笑) 台湾の中でも澎湖のかぼちゃビーフンは美味しいと定評があるそうです。
お店によって特徴があってそれぞれ違うので、滞在日数に余裕があれば、食べ比べしてみるのも面白いと思います。私はこちらのお店のものが一番好きな味でした。
澎湖のヘチマ炒め|甘くて美味しい
ヘチマは、日本では沖縄・九州地方の一部以外では、食材としてあまり馴染みがないですが、台湾ではよく食べられている夏野菜です。
澎湖のヘチマは特に甘く美味しいといわれています。台湾本島のレストランでは、澎湖産のヘチマを使っているのを売りにしているお店もあるくらい。
こちらのレストランのヘチマ炒めはとってもシンプル。むき身の小さなあさり入りです。ヘチマ自体のわずかに感じる青くささが尚美味しい。
食材としてのヘチマ
通常ヘチマと聞くと、タワシやヘチマ水・ヘチマコロン等の化粧品としては馴染みがありますが、食材として使うイメージはあまりないかもしれません。
日本では、主に沖縄や鹿児島など九州の一部で食べられています。
沖縄では、ナーベラーと呼ばれ、みそ汁の具にしたり味噌炒めにしたりと、味噌と組み合わせて調理することが多いです。
ヘチマはウリ科の植物で95%は水分。とってもヘルシーな食材です。
風味はあっさりとしていて甘く、後味に少し泥臭さ、青臭さを感じます(これが美味!) むしろ全く青臭さがないヘチマはヘチマではないです。
加熱して食べるのが一般的。卵やスパム・ツナと炒めたりしても美味しいですよ。
澎湖名物の花枝丸|イカの揚げ団子
写真は間違って消してしまったのでありませんが、澎湖ではおなじみの「イカ団子」も注文しました。
レストランでは串にささっていませんが、こういった感じのものです。
こちらのお店の花枝丸も美味しくて、小を頼んだらあっという間にお皿からなくなりました!中~大で注文してもいいかも( *´艸`)
4人で食べた合計金額は?
4人で1,900元(約7,000円)でした。
高めといっても、日本で食べることを考えたら安いかな~と思います。
上記の料理のほかに、台湾ビール1瓶・ペットボトルのお茶1Lを飲んでいます。あと、最後にサービスでスイカをひとり一切れずつ出してくれました。
こちらのお店、老闆娘(女主人)が名物でもあります。「ちょっとドラゴンボールの悟空の声優さんに似ているね!」と友達が言っていて、なんとなく納得でした(笑)
海鮮レストランはごちそうしてもらう場所だった
澎湖にはたくさんの海鮮レストランがありますが、自主的に行くことはほとんどなかったです。澎湖人の友達が集まりに呼んでくれたり、ごちそうしてくれました。
全く関わりもない、知らない人たちと一緒に食事をするという、あまりない体験をさせてもらいました。日本人と台湾人だから話が盛り上がるということは特になく、とても自由な雰囲気でした。
よく「親日だから台湾が好き」という人もいますが実際は全然関係ないです。けっこうアウェイな感じのことも多かったけども気にならない。
そのうち、ごちそうになった澎湖海鮮料理もまとめたいです。
いけすから選んで調理してもらうシステムのお店へは、日本人だけでは入りにくいと思います。値段が予想できないって不安ですよね。良心的なお店がほとんどですが、実はあり得ないくらい高いとぼったくり価格で有名なお店も…。
なるべく飛び込みではなく、ある程度下調べしてからのお店選びをおすすめします。ガイドブックを参考にしたり、ホテルの人に聞くのが安心かも。
あといつも思っていたことが、ネット情報やガイドブックには「大人気のお店!」というフレーズとともに電話番号の記載があるものの、中国語ができないなら予約って無理じゃない?ということ…。
私は日本語でも電話が嫌いなのですが、中国語ってなおさら聞き取りにくかったりする。みんながみんな台湾人の知り合いがいるわけでもないと思います。
運まかせだったり、ホテルを取るときに旅程の相談をして予約代行をお願いしているのかな?と思い調べてみたら、coconala.com でお手伝いしてくれる方がけっこういるようです。
私は食堂の澎湖ごはんでも十分満足していたのでした
澎湖のお粥事情
日本人がお粥と聞くと、風邪をひいたときに食べる白がゆ+梅干しのようなおなかに優しいものを想像しますが、台湾のお粥は「ごはん」としてのもの。
お粥というより、具も量も多く「雑炊」です。ボリューム感がすごいです。
また、澎湖のお粥は海鮮の島というだけあって、たいていシーフード雑炊です。牡蠣が嫌いなら確認したほうが良いかもしれません。
おなかをこわしていたときは、牡蠣入りとか食べて大丈夫…!?とちょっと思いました。素食(ベジタリアンメニュー)のお店に行かなかった自分が悪いのですが、幸い平気でしたね~。
澎湖で日本のお粥に近いものが食べたいなら港記廣東粥鍋燒麵というお店がおすすめです。うどんもあるので、体調をくずしたときにも◎
そうそう、先日台湾旅行へ出かけた伯母に、ほんだしの帆立味を買ってきてもらったんです~!あっさりしたほうの台湾ごはんの味、再現できるかな?
澎湖旅行ガイドブック
ayacoさんの台湾情報
今でこそ台湾フリークな人はたくさんいますが、ayacoさんが一番、台湾の可愛い雑貨や観光に関して先見の明がある人だと思っています。
大同電鍋をはじめ、漁師網バッグやチロリアンテープなど、たくさんお買い物の参考にさせていただきました。
2011年頃は「台湾の漁師網バッグが超可愛い」と言っても、あまり賛同してくれる人はいなかったのに、今では日本人の間で大人気になっています!このカラフルな網を使った雑貨もたくさん生まれています。
澎湖のことも2009年にすでにブログで紹介されています。
最近は本業のお仕事が忙しいようですが、台湾関連本は過去4冊執筆されています。目の付け所が他の人とは違い文章も面白いです。
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2018年8月中旬頃に台北の有名なフルーツパーラー「陳記百果園」でayacoさんオリジナルデザインの果物柄マスキングテープが販売されたことも。
(もちろんPRではなく、私はただのファンですw)