この記事は澎湖島(ポンフー)でここだけはおさえたい定番観光スポットを厳選して書いています。
澎湖(ポンフー)で暮らした数年間、実際に数回〜数十回くらいは行ったことのある澎湖のおすすめスポットです。主に、詳細に書いた記事をまとめています。
澎湖旅行前に、特に確認しておきたいのは、夏季と冬季の違い、海のスポットでは潮の満ち引きが重要ということ
海の景観は、潮の満ち引きにかなり左右されます。七美のWハートも、満潮だと埋もれてしまい、宣伝写真のようにくっきりとは見えません。
離島巡り①|澎湖(ポンフー)といえば七美のWハート!
青い海に浮かぶロマンチックなWハート(雙心石滬)で有名な「七美/チーメイ」ここがポンフーの名所として一番人気です。しかし…
澎湖中心部の馬公市にある南海遊客中心から、さらに船で約80〜90分かかります。昔、簡単に行ける場所にあると思っていたら、実はさらに離島と知りびっくり!
波が荒く揺れるのでお天気が悪いと行けません。お天気があまり悪くなくても、激しく揺れることが多く、大体3人くらいはグロッキー状態になっています。酔い止めを持参すると良いでしょう。
特に10月~3月初旬の澎湖は、強風が吹き荒れ船が出ないこともしばしば。観光船の会社がお休みに入り、南海遊客中心も閑散としてきます。
航空機はというと、高雄⇄七美は1日2便ありますが、馬公⇄七美は1日1便往復(日帰りは難しい)、定員数が少なく島民優先なこともあり、なかなかハードル高めの印象です。
とはいえ、春〜夏の観光シーズンに澎湖旅行するなら、一度は行っておきたい観光地!
基本的に日本語は通じませんが、波が穏やかな日に日帰りの観光ツアーを利用すれば簡単に行けます。
観光ツアーは、南海遊客中心や街中の各旅行会社で申し込みをします。バス観光・スクーターのレンタルが選べ、ほかの離島もついでに回れます。
価格は日本円に換算すると約4,000円から。藍の洞窟(現在は外からの見学のみ)付きのプランもありますよ
スクーターの場合、日本人が転倒して怪我をした、衝突事故寸前だった、という話を何度も耳にしたので、運転に慣れていない場合はバス観光がおすすめです。
真夏でもラクですし、なにより万が一のことがあれば大変です。
バスを選択すると、駐車の関係でほとんどが車窓観光にはなってしまいますが、一番の目玉であるWハートの「雙心石滬」では降りられます。
澎湖中央老街・ 澎湖天后宮|趣のある通りと台湾最古の媽祖廟
澎湖のメインストリートからすぐにあるのが中央老街です。少し九份のような雰囲気もあります。食べ物で有名なのは、薬膳卵とサボテンミルクレープケーキです
媽祖(マーズー)という海の女神様をお祀りしている中では台湾最古の廟(ミャオ)があります。黄色が鮮やかなお守りが可愛らしく気に入っています。
澎湖観音亭|街中から徒歩で行ける夕焼けの綺麗なレインボーブリッジ
観音亭海浜公園は敷地内のお寺、観音亭という廟(ミャオ)から付けられた名前。
澎湖のレインボーブリッジ(西瀛虹橋)は、昼間はふつうの橋なのですが、夜になると虹色に点灯し、海面を美しく彩ります。夕陽が落ちる様子をゆっくり眺めるのに最適のおすすめスポットです。
澎湖で毎年開催される花火大会のメイン会場です。花火大会開催中は、途中までで行きどまりになっていますが、ふだんは橋の上を歩いて渡り、一周することができます。
住所:澎湖縣馬公市介壽路7
澎湖国際花火フェスティバル|4月の花火節が始まると観光シーズン突入!
毎年4月~6月頃まで盛大に行われる澎湖の一大観光イベントといえば、澎湖国際花火フェスティバルです。
2018年まで、花火のスケジュールはあってないようなものでほぼ増えていました。しかし台湾のWEBニュースによると、2019年度からは「増やさない」という方針のようなので、旅行計画は発表の通り立てたほうが良さそうです。
もし2回以上観られるチャンスがあれば、そのうち1回を船の上から観るというのも楽しいです。
篤行十村|リノベーションして可愛くなった元外省人居住地区
元々は日本統治時代に軍司令部と宿舎があった場所で、戦後は澎湖防衛司令部の外省人用宿舍でした。台湾で最も早くつくられた眷村(外省人居住地区)といわれています。
数年前まではまだ改修工事中の廃村で廃墟ばかりでした。それが文化創造区(文創區)としてお洒落に可愛く生まれ変わっています。
民宿、駄菓子屋さん、フルーツティーのお店、コーヒースタンド、串カツ屋さんなどが入っています。
澎湖出身で有名な歌手、張雨生の記念館、潘安邦(「外婆的澎湖灣」は名曲!)の生家があった場所でもあります。おふたりともすでに若くして亡くなっているのが残念です。
まだ廃村だった頃の面影が残っているところがあり、観音亭(レインボーブリッジ)からも近いのでとても行きやすい観光スポットです。
風櫃洞|特別な波の音と神秘的なブルー
満潮になると高波が海蝕溝に沿って吹き込み、洞窟内の空気が海水に押し出され、特別な音が聴こえてくる、風櫃聽濤(フォングゥェイティンタオ)という観光スポットがあります。
噴水のように玄武岩の隙間から海水がプシューッと吹き出す光景は、風が強く波が高いとき、つまり冬季やお天気の悪い観光には適さない日に見られます。それもタイミング次第なので、けっこうレアな光景です。
私は見たことがありますが、穏やかなときに観光するのがお気に入りのスポットです。
星光海洋牧場|澎湖の海上で牡蠣BBQ食べ放題
もし牡蠣が好きなら行って損はない海上レストラン兼イカ釣り遊びなどが楽しめるスポットです。牡蠣の満足度から時期を決めるなら初夏がおすすめかも。
ウニ漁が解禁される6月下旬~8月頃なら生ウニが食べられることもあり、お値段は別料金で1個150元ほどです。
奎壁山赤嶼地質公園|トンボロ現象で海が割れる
ふだんは海で隔てられている陸地と島が干潮時につながり、渡ることができる不思議な場所です。
時間が決まっているので、あらかじめ調べてから行くのがおすすめです。分かりやすいリアルタイム一覧表を記事内で紹介しています。
中屯風車|風力発電所の風車が撮影スポットとして人気
タクシーチャーターをして観光すると、ほぼ確実にコースに入っています。
初めて訪れたとき、風車は想像していたより大きく、音は静かだなと思いました。夜は真っ暗になって怖いので、昼間に散策するのがおすすめです。
澎湖水族館|近くには新しい秘境スポットも!
しばらく閉館していた澎湖水族館が2018年8月に営業再開となりました。
同時におとな200元→300元に値上がりしてしまいましたが、日本円で1,100円ほどなのでそれほど高いとは思いません。
水族館に興味がなくても、すぐ近くに満潮時にはきれいな秘境的スポットがあり楽しめます。
澎湖跨海大橋|記念撮影スポット
澎湖島の白沙郷エリアと西嶼郷エリアをつなぐ全長2,494mの大橋です。
近くにはサボテンアイスの有名店「易家 イージィァ」があるので、そちらもぜひどうぞ。
通梁保安宮|樹齢300年のガジュマルのご神木
1本の樹が成長して今の姿に! 広いガジュマルの木陰は涼しく一息つけます。
美味しい軽食がいろいろ楽しめます。 また保安宮では「交換銭」といって、神様とお金を交換して金運アップを願うことができます。
竹湾大義宮|お寺の地下がまるで竜宮城
摩訶不思議な世界が広がるこちらのお寺では、三国志で有名な、 關聖帝君/関羽(かんう)が祀られています。
大義宮の地下には「珊瑚蓮花洞」と呼ばれている洞窟があり、まるで竜宮城のような景色が広がっています。
実際に、ウミガメやカブトガニも飼われています。一部の台湾人からは動物虐待と定期的に指摘されていたりするけれど…。
初めて訪れたときはなかなか衝撃的でした。
住所:澎湖縣西嶼鄉竹灣村76
大菓葉柱狀玄武岩|定番の玄武岩スポット
澎湖は台湾の三大火山群でもあり、一部の島をのぞき、ほとんどの岩質は玄武岩です。
大昔、火山から流れ出た溶岩が海で冷やされ独特な柱状に。高さ20mのものも見られます。発見は日本統治時代ですが、有名になったのは近年になってから。
雨が降った翌日の午前中に一番良い写真が撮れると評判のド定番観光スポットです。
二崁聚落|澎湖の伝統的な景観が楽しめる
観光スポットという面では一番おすすめしたい場所です。
7~8月はとても暑いですが、青空と素焼きの赤い瓦、サンゴや貝、玄武岩を組み合わせて作られた家屋の景色の組み合わせが壮観で、心躍ること間違いなしです。
秋冬は空の色がグレーになりがちですが、その分観光客はとても少なく静かな集落を見られます。 私は断然、夏の晴天のにぎやかな時期のほうが好きですね。
強風とどんよりとした天気ばかりが続くと、どうしても気が滅入ります。冬の澎湖の楽しみ方、逆に教えてもらいたいです…(笑)
近くのカフェではここからだけの景観が楽しめます♪場所は、玄武岩の観光スポットに近いので、ぜひ一緒に訪れてみて下さい!
小門嶼|クジラ岩と澎湖名物の麺線・ハリセンボン皮の刺身
穴がクジラに見える…かもしれない玄武岩の自然の造形は見ものです。
風が強い場所なので、秋冬は飛ばされそうになります。春夏は暑いですが断崖絶壁がすごい迫力で楽しめる!地質が独特な地域です。トイレにシャワートイレがいつのまにか設置されていたので驚いた。
なによりも名物は、イカ入りのにゅうめん「小管麵線」とハリセンボンの皮「河豚皮」です。 特に小萍的店は澎湖で一番美味しいと有名なお店なのでぜひ食べてみてくださいね。
西嶼西台・西嶼東台|アーチの石トンネル
西嶼西台は、真夏でもひんやりとした石造りのトンネルが特徴の元軍事要塞です。幽霊話もありますが、まだ会ったことはありません。 西嶼西台と西嶼東台はまた別の場所にあります。
漁翁島灯台|西の端までドライブ
目の前をさえぎるものがない海を思う存分眺めることができます。そのため夕陽がとても綺麗なスポットとしても人気。
軍事施設と隣接した場所なのでちょっとした緊張感も味わえます。近くには日本統治時代につくられたフェイクの砲台もあります。
*番外*少しだけマイナーな観光スポット
サンゴ浜
南の島特有の景色かもしれない、サンゴのカケラでできた浜辺。 日本では有人島最南端の波照間島にサンゴ浜があり、とても綺麗でした!夏季におすすめの海スポットです。
夏季は、暑さは近年の大阪よりも穏やかな気がしますが、日焼けのしやすさはすさまじかったです。女性も男性も、顔を半分覆う布製のマスクと日焼け止めは必須だと思います。
冬季はユニクロなどの安価なダウンコートがおすすめです。とても風が強く寒いです。バイクに慣れていないと大橋は渡れないかも…。どうか無理はしないで楽しんでくださいね